チームに参加する意義

実際に、薬剤師と医師らがチームワークをする有効性に対する研究がいくつもなされています。今回はその例をとりあげつつ、チームワークを行う意義を見ていきたいと思います。例えば、「高血圧のコントロールが上手くいっていない」という状況下だったとしましょう。この患者に対して、医師が単独で治療した場合・医師の治療に薬剤師が服薬指導を積極的に行った場合とで比較してみます。すると、前者よりも後者の方が約2倍もの血圧コントロールに成功しました。医師と薬剤師の連携が肯定的な影響を与えたのです。こういった報告というのは多いように見受けられます。加えて、薬剤師がチームワークに加わることで再入院率も低下する可能性があると言えます。先ほどと同様に、薬剤師が積極的に調剤・カウンセリング・ラウンドなどに参加した場合・通常の薬剤業務を行った場合とで比較してみますと、前者の方が投薬の質の改善に貢献する形になり、再入院率を低下させることが出来たという報告がなされました。薬剤師がチームワークに積極的な姿勢をとる事によって、より適切な薬物療法を可能にし、症状が悪化するリスクを軽減する可能性もあるのです。他にも、薬剤師がチームワークにコミットしたことで、全死因死亡率が改善したという研究結果も出ているようです。従って薬剤師がチームワークを実践することは、そうでない場合と比べて、患者の健康・医療の質の向上など様々な点に貢献するのだと言えます。勿論状況によっては医師や他のメンバーとの連携が難しいこともあるでしょう。しかしながら、そうした場合も薬剤師は医師とのチームワークに取り組んでいく必要があると思います。薬剤師がチームメンバーとして関わっていく方が、アウトカムの改善には非常に有益だといえるからです。